堆肥化施設を併設する共同利用型バイオガスプラント (別海施設 (北海道): 乳牛約1,000頭分のふん尿を処理) での実証試験結果とそれに基づいた今後の展望を述べた。
(1) バイオガスプラントの効率的稼働のためには処理対象をスラリー状ふん尿に限定する。(2) 原料や生成物の運搬の効率化が必要である。(3) 寒冷地でも順調に稼働し, 余剰電力を産出する。(4) 施設の運営のためには処理料収入が得られる副資材が地域に賦存することが重要である。(5) バイオガスプラントはバイオマスニッポン総合戦略に合致する。(6) エネルギー政策や廃棄物政策との関連で地域の資源循環施設として位置付ける事が今後の普及のために重要である。