Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care
Online ISSN : 2433-1600
Print ISSN : 2433-0485
【特集】脳波が主役:意識障害・神経救急の診断学
神経救急・集中治療における脳波デバイス開発とその活用
本多 満一林 亮鈴木 銀河杉山 邦男坂元 美重奥寺 敬
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2019 年 31 巻 2 号 p. 27-32

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抄録

〔背景〕神経救急・集中治療におけるモニタリングである脳波を,時間外あるいは休日に意識障害患者が来院しても医師あるいは看護師により容易に施行することを可能とする簡易的脳波測定デバイスの開発を,2013年より日本臨床救急医学会ACEC委員会と日本光電社との共同研究により開始した。〔経過および現況〕開発に際して,ERにおける意識障害患者に対して脳波測定に不慣れな医療従事者においても簡単かつ迅速に脳波測定ができることを目標とした。これらをみたすデバイスを作製して脳波データをBluetoothでモニターに電送してモニタリングすることが可能となった。〔今後の展望〕現在当施設において完成機が導入されているが,脳波の評価の難しさなどにより脳波に不慣れな医療従事者が十分使いこなしている状況ではない。しかし,このデバイスを用いて脳波測定中に脳波室に院内LANを用いて遠隔監視できるシステムを構築して問題点に対する対応を行っている。

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© 2019 Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care
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