学校心理学研究
Online ISSN : 2432-2865
Print ISSN : 1346-5732
原著論文
中学生における相談行動の規定因―修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる検討―
永井 智新井 邦二郎
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2007 年 7 巻 1 号 p. 35-45

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抄録

本研究の目的は,中学生の視点から,相談行動の規定因を検討することである.20名の中学生を対象に,半構造化面接を実施し,修正版グラウンデツド・セオリー・アプローチを用いてカテゴリー生成を行った.その結果,【結果の予期】【状況の考慮】【相談実行・回避の結果】という3つのカテゴリーが抽出され,中学生は相談に際し,様々な結果の予期を行っていることが明らかになった.これらの結果に基づく今後の実践および量的な研究への示唆が考察された.

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© 2007 日本学校心理学会
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