日本語教育方法研究会誌
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初級における基礎的な聴解力養成のためのCAI : ハイパーカードによるコースウェア(授受表現)の一例
松本 久美子
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1994 年 1 巻 3 号 p. 40-41

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抄録
外国語教育、特に初級レベルにおいて、リスニングに比してスピーキングの重要性が強調されすぎる傾向が見られる。このことは、学習者に過度のストレスを引き起こし、リスニングとスピーキングの両方に悪影響を与える可能性がある。そこでリスニングにおける教授学習上の問題点を検討し、その間題点を解決する一つの方策として、教育媒体システム[坂元,1971:p.62]としてCAIの導入を提案し、次に一つの具体例として現在授受表現について開発中のコースウェア(マッキントッシュハイパーカード使用)について概要を説明する.本コースウェアは、音声とそれに対応するシチュエーションを同時に提示することで、学習すべき項目の速やかな意味の理解を図ること、即座のフィードバックを得ながら自分のペースに合わせた学習を可能にするための機能を備えることによって、基礎的な聴解力を養なうことを目的としており、有意味なリスニング・コンプリヘンションに焦点を置く教授法に基づいて作成している。
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© 1994 日本語教育方法研究会
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