抄録
コースをデザインしていくときに教師が考慮すべき項目がいくつかあると考えられる。この項目は、どの項目をどの程度考慮するかによってデザインの仕方、内容そのものが決定されるはずのものである。ここでは、その項目にはどういうものがあるか、そしてその項目同士の関係はどうなっているかということについて考えてみたい。そして、教師は、正しく美しい日本語が存在すると想定し、その全貌を学習者に習得させることが自分の仕事のすべてであるという考え方から解放されるべきであるということ、および、教師は、目の前にいる学習者のニーズに全身全霊をあげて応えるよう努力し、シラバスの選定および設定・教授法の開発・それらを含めたコース・デザインの見直しおよび改善に、可能な限りコミットすべきであることを主張する。