地すべり
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排土方法による地すべり安定化の検討
中村 浩之坂元 靖秀
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1978 年 15 巻 2 号 p. 33-38_1

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抄録
地すべりを安定化させるために排土工がしばしば行なわれるが, これには斜面勾配の減少と地すべり頭部の段切りによる方法がある。
排土方法による地すべり斜面の安全率の検討を行なったが, すべり面の強度常数の与え方で安全率が大きく変化することがわかった。そこで現在地すべり解析で行なわれているように逆算によりc, φのどちらかを決定して他の強度常数を求めるには十分な注意が必要である。
そこで実際の地すべり斜面で土質試験の結果を用いて排土方法による安全率の検討を行なった。
また掘削土量からみても段切りによる排土工の方が.地すべり斜面の安定度をより大きく向上させる。
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© 社団法人日本地すべり学会
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