1991 年 28 巻 2 号 p. 1-8
以前筆者等が示した第3次クリープの経時過程に関する基本式を用いて崩壊予測を行った。まず, 基本式より崩壊時間trを求める式を導いた。その式は, exp (at) に関して形式上, 斎藤式と同様である。したがって, 係数aの値を数値的に仮定すれば, 斎藤の図式解法と同様に一定移動量Δlを3箇所設定した予測法が可能となる。この予測法をa-tr法と名付け, 崩壊予測を行った。その結果は, 斎藤の図式解法に比してときには悪い場合もあるが, ほぼ同程度である。