抄録
本研究は, 斜面変動の一つである地すべりのうち, 地塊型平面地すべりに形態分類された形態I, II, IIIを取り上げ, 一つの近似平面地すべり面上の比較的単純な地質構成体からなる典型的地塊型地すべり災害地の調査結果をもとに, すべり面構造・運動様式・変動地形の関係を考察し, 地すべり地塊運動をすべり面構造による運動学的考察とその模型実験とによってこれらの関係を検証し, モデル化したものである。本モデルは, 地すべり対策を地すべりの運動実態に適応するための, 地すべり地塊三次元運動機構解明の基礎を提供するものと考える。