音楽医療研究
Online ISSN : 1883-2547
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シンポジウム
低出生体重児の音楽療法「日米の現状」
NICU における音楽療法──米国
江口 理絵子
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2019 年 12 巻 1 号 p. 11-13

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抄録

NICU 音楽療法は世界的に関心が高まっている。米国でも多くの音楽療法士がNICU 音楽療法を提供し、研究や訓 練などが発展し広がり続けている。初めての音:リズム、ブレス、ララバイ(RBL)モデルNICU 音楽療法は現在15 か国以上で行われ,乳児,親・ケアをする人,環境へ働きかける。生演奏で子宮内の音環境に似た音や音楽を使用し,体重増加へつながる吸啜反応・哺乳活動の支援,困難な呼吸、鎮静,睡眠の誘発,医療処置中の鎮静,疼痛管理や自己調整などに取り組む。乳児の親・ケアをする人へ家族にとって特別な曲(Song of Kin)を使用して乳児との絆・愛着形成を支援する。さらに、病棟内に潜在する緊張感を和らげるために環境音楽療法を提供する。

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© 2019 日本音楽医療研究会
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