音楽医療研究
Online ISSN : 1883-2547
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シンポジウム:医療における音楽療法のあり方とその可能性(第3回日本音楽医療研究会 2009 年11 月15 日 順天堂大学)
音楽療法の今後のためにー厚生労働行政の経験・視点からー
高倉 信行
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2010 年 3 巻 1 号 p. 15-20

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抄録
国民皆保険の日本で新たな医療技術の普及発展をめざす場合、保険収載ルールを念頭におくことも必要。このため混合診療を巡る議論に触れた上、保険導入のための評価の前段階としての保険外併用である評価療養の仕組み(特に先進医療、高度医療)と、これらを含む個別医療技術の保険収載ルール・手続きの全体像を概説。次に、社会保障・医療に今後何が求められるのかにつき関係文書を確認した上、音楽療法が国民の期待に応えるものとして成長していくため求められる主な要素として(1)有効性・安全性等に関する科学的な評価と手法の標準化、(2)音楽療法の価値に関する国民的な理解の広がりと深まり、(3)担い手の養成の三点注意喚起する。
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© 2010 日本音楽医療研究会
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