気象集誌. 第2輯
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係留気球に取付けたべ一ンによる風の微変動の測定
横山 長之
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1969 年 47 巻 3 号 p. 159-166

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抄録
地上から高度約500mまでの気層中における風の微変動の測定を行なうため,係留気球に取付けるバイベーンを開発した.鉛直および横風方向の風の微変動が小型のバイベーンと磁気コンパスによって測定される.測定値は無線によって地上へ送られる.このバイベーンの応答特性を調べた結果,ベーンの距離定U/ωnξ(但し,Uは風速,ωnは固有振動数,ξは制動比)はほぼ一定となり約1.6mであった.予備観測では周波数範囲0.05~1Hzの変動のスペクトルが良好に測定できた.また高度500mまでの乱流強度,スペクトル密度が最大になる周波数npの分布が測定された.
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© 社団法人 日本気象学会
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