気象集誌. 第2輯
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海洋性小積雲中の雲粒粒径分布の測定
市村 市太郎藤原 美幸柳瀬 利子
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1980 年 58 巻 5 号 p. 403-415

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抄録
変質した大陸性寒気団中に発生した,AMTEX観測域内海洋上の層積雲と好晴積雲群中の雲粒の連続測定を行った。このような厚さ1,200mの比較的薄い雲でもその塔状部では直径39μmよりも大きい,大雲粒が夥しい濃度(最大245個/c.c.)で発生することがわかった。これらの雲粒粒径と雲水量は塔状部の発達のライフサイクルに応じて幅広く変化していた。この論文では測定されたこれらの雲粒濃度や雲水量の変化について定量的に記述し,併せて新しく設計したMgO式のサンプラーについても略述した。
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© 社団法人 日本気象学会
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