抄録
谷霧•移流霧および放射霧の計239の霧粒の粒径分布について、霧粒の平均半径など微物理に関する諸量を計算し、さらにこれらの霧による散乱係数などの光学的諸量を0.35から90μmの問の74波長についても計算により求めた。求めた諸量について統計的処理を行ったところ、谷霧•移流霧および放射霧の霧粒の粒径分布や光散乱特性などの諸量の平均値を定めることはできるが、それぞれが大きな変量幅を持っているため、これら3種の霧を統計的に区別することは難しいことが分かった。同様に、霧水量や視程で統計量を区別することも難しいことが分かった。したがって、サンル全体としてプの平均的諸量を示すことにする。