気象集誌. 第2輯
Online ISSN : 2186-9057
Print ISSN : 0026-1165
ISSN-L : 0026-1165
日本における大気混濁度の経年変化の統計的考察
三つの火山噴火の影響
山内 豊太郎
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 73 巻 1 号 p. 91-103

詳細
抄録
日本国内で観測された1933年以来の直達日射量データを解析した。大気混濁度を統計的に取り扱うために、フォイスナー・デュボアの混濁係数を変換して度数分布を正規分布にする方法を導入した。それを用いて解析した結果,アグン(1963)、エルチチョン(1982)、ピナトゥボ(1991)の三つの火山噴火の影響を鮮明に検出した。
影響の変動にはその理由を説明できない季節変化があり、成層圏エーロゾルの動向を知るために、今後直達日射量データを全球的に調査・解析する必要がある。
著者関連情報
© 社団法人 日本気象学会
前の記事 次の記事
feedback
Top