Journal of Neuroendovascular Therapy
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原著
脳動脈瘤塞栓術用離脱式coilによるMRIアーチファクトについての実験的検討
安陪 等思広畑 優才田 義文内山 雄介田中 法瑞竹内 靖治早渕 尚文
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2008 年 2 巻 2 号 p. 119-124

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抄録
【目的】3D Timeoffright(TOF)magnetic resonance angiography(MRA)は離脱式coilによる脳動脈瘤塞栓術後の経過観察に有用であり,広く臨床応用されている.本研究の目的は1.5Tと3.0T MR装置を使用して,本邦で使用されている各種coilによるアーチファクトを評価することである.【対象と方法】現在市販されている10種類のcoilを用いて実験を行った.自作のファントムにcoilを伸展した形状で固定し,T2*と3D TOF MRAのシーケンスを用いて検査した.アーチファクトを認めたものでは発生の原因を検索する目的で,coil成分の検討を追加した.【結果】coil自体からのアーチファクトは本実験で使用したすべてのcoilにおいてごくわずかで,臨床上問題とはならないと思われた.ただし,AntiUnraveling機構を有するElectro Detach coil(カネカ,大阪)のcoilの離脱部分において比較的大きな磁化率アーチファクトが認められ,その大きさは3.0Tで4mm以上であった.その原因は鉄とニッケルの含有量が高かったことによると判明した.【結論】離脱式coilの部品からのMRIでのアーチファクトが確認された.生体に留置する製品については治療効果のみではなく,経過観察時の画像診断における画質についても十分な評価がなされるべきである.
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© 2008 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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