ASAHI FUBUKI Dilator 6Fr とENVOY Simmons 6Fr を用いたcoaxial system による経上腕動脈アプローチでの左頚動脈ステント留置術

抄録

【目的】ASAHI FUBUKI Dilator 6Fr とENVOY Simmons 6Fr を用いたcoaxial system により経上腕動脈アプローチで，左頚動脈ステント留置術を行った2 例を報告する．【症例】症候性左頚部内頚動脈狭窄の71 歳男性と81 歳男性に対して，経上腕動脈アプローチによる頚動脈ステント留置術を計画した．経上腕動脈アプローチで，ASAHI FUBUKI Dilator 6Fr 80 cm とENVOY Simmons 6Fr 100 cm を用いたcoaxial system で，まずENVOY Simmons 6Fr を左総頚動脈に誘導した．次に，0.035 inch ガイドワイヤーハーフスティフタイプを外頚動脈遠位に誘導し，ASAHI FUBUKI Dilator 6Fr のみを進ませ，左総頚動脈に留置した．そして，distal filter protection 下に，ステント留置を行った．【結論】経上腕動脈アプローチでガイディングシースを左総頚動脈に誘導・留置する方法として，ASAHI FUBUKI Dilator 6Fr とENVOY Simmons 6Fr を用いたcoaxial system は有用であった．