自然言語処理
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技術資料
統計翻訳における人手で作成された
大規模フレーズテーブルの効果
村上 仁一鏡味 良太徳久 雅人池原 悟
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キーワード: 統計翻訳, Phrase Table, 手作業
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2010 年 17 巻 4 号 p. 4_155-4_175

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抄録
現在,機械翻訳システムの分野において,対訳データから自動的に翻訳モデルと言語モデルを獲得し,翻訳を行う統計翻訳が注目されている.翻訳モデルでは,原言語の単語列から目的言語の単語列への翻訳を,フレーズテーブルで管理する.しかしフレーズテーブルはプログラムで自動作成するため,カバー率は高いが信頼性は低いと考えられる.一方,手作業で作成した翻訳対は,信頼性は高いがカバー率は低いと考えられる.そこで,それぞれの長所を生かすために,プログラムで自動作成したフレーズ対に手作業で作成した翻訳対を追加することで翻訳精度が向上すると考えた. 実験では,手作業で作成された約13万の翻訳対に翻訳確率を与え,プログラムで自動作成したフレーズテーブルに追加した.翻訳実験の結果,BLEUスコアが,日英翻訳の単文では0.9%,重複文では0.8%向上した.また人間による対比較実験を行ったところ,有効性が確認された. 以上の結果から,統計翻訳において手作業で作成した翻訳対を追加する提案手法は有効であることが示された.
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© 2010 言語処理学会
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