自然言語処理
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論文
コミュニティ QA における意見分析のためのアノテーションに関する一検討
関 洋平
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2014 年 21 巻 2 号 p. 271-299

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抄録

意見分析の研究が盛んになり,世論調査,評判分析など,多岐にわたる応用が実現されている.意見分析の研究においては,他の言語処理研究と同様に,コーパスの重要性が指摘されている.意見分析研究のコーパスは,応用目的に応じて,対象とする文書ジャンルが変化し,アノテーションすべき意見の情報も変更する.現在,意見分析コーパスは,ニュース,レビュー,ブログなどの文書ジャンルを対象としたものが多い.一方で,対話型の文書ジャンルには焦点が当てられておらず,アノテーションについての明確な方針がない.本稿では,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に含まれるコミュニティ QA の文書を対象として,詳細な分類タイプに基づく意見情報ならびに関連した情報のアノテーションを行い,コーパスを作成する.また,複数のアノテーション情報を重ね合わせることにより,コーパス中の質問や回答に現れる意見の特徴を明らかにすることで,ドメインを横断した意見分析や,意見質問の応答技術といった,現在の意見分析研究が直面している難しい課題に対する新たな知見を提供できることを示す.

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© 2014 言語処理学会
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