2025 年 32 巻 2 号 p. 660-678
本研究では,クラウドソーシングを用いて位置情報および経路情報を参照する表現のデータベースを構築し,これらをオープンデータとして公開した.20 の地図を刺激として使用し,位置情報については 1 地図あたり 40 人に目標点の位置情報を記述させ,800 の参照表現を収集した.一方,経路情報については 1 地図あたり 2 経路を設定し,1 経路あたり 40 人に 2 地点間の経路情報を記述させ,1,600 の参照表現を収集した.いずれの情報も,地図上のランドマークに基づく相対参照表現のみであるかを判定し,位置情報参照表現では一人称視点・空間内視点・空間内移動・鳥瞰視点の 4 つに分類,経路情報参照表現では始点・通過地点・終点の情報の有無をラベル付けした.また,各表現のわかりやすさについてアンケート調査を実施し,データとして収集した.