岡山医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4528
Print ISSN : 0030-1558
1970年岡山県下における蚊の出現状態と日本脳炎発生状況について
稲臣 成一板野 一男村主 節雄作本 台五郎頓宮 廉正木村 道也山本 友子難波 明子
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1971 年 83 巻 1-2supplement 号 p. 33-47

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抄録

1970年の蚊総採集数は昨年に比較して県北部の津山で1.5倍の増加が見られたほか県南部の2ケ所でやや増加した地点はあつたが,他の定点では1/1.5~1/3の減少を見た.又平均気温の25℃を越えたのは7月18日~9月13目の58日間で, C.t.の出現もこの期間に限定され7月30日から8月9日の間に大きなピークを作つている.しかし,このC.t.の出現数を見ると,ここ2・3年来減少し続けており,これに平行して日本脳炎患者の発生数も1969年の54名, 1968年の12名, 1969年の9名, 1970年の2名と非常な減少が見られた.

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