Oncoplastic Breast Surgery
Online ISSN : 2432-4647
ISSN-L : 2432-4647
総説
人工物を用いた乳房再建術における感染
―その傾向と対策―
田港 見布江冨田 興一矢野 健二細川 亙
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キーワード: 乳房再建, 人工物, 感染
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2018 年 3 巻 1-2 号 p. 12-18

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抄録

人工物を用いた乳房再建では, 一度感染を生じると再手術や抜去につながる可能性も高く, さらには最終的な整容面にも影響を及ぼす可能性がある。SSI予防のための標準的な清潔操作, 術前処置を講じ, 愛護的手技に留意する必要がある。危険因子としては, 喫煙, 肥満, 糖尿病, 大きな乳房, 放射線照射, 術後化学療法, 高齢, 一次再建, 両側再建, 腋窩郭清, MRSA保菌, 高血圧・高脂血症, 免疫不全状態などが知られている。感染の危険度が高い患者群においては, 自家組織再建を含めた適切な術式の選択, 合併症を含めた十分なインフォームドコンセント, および術前計画が重要であると考えられる。また, 感染症例に対する洗浄入れ替えによる救済率は比較的高いが, その後の再感染や被膜拘縮なども懸念され, 救済後の慎重なフォローアップは必要不可欠である。

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© 2018 一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
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