歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
Strain gaugeを用いた簡便な耳下腺分泌量測定装置の試作
猪股 孝四郎玉川 恭子伊藤 克之中村 治雄倉橋 昌司
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1982 年 24 巻 3 号 p. 553-557

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抄録
微量な液体の増減を連続的に測定し同時に記録する装置は非常に高価であるにもかかわらず正確さに問題があった。また, 液体の増減が単位時間にどのように変化するかについては, 一旦記録されたものから測定し算出するという方法がとられていた。その後, 猪股は光学系と光電素子を用いて, 液体の増減を連続的に, さらに単位時間内における液量の変化も同時に自動的に記録できる装置を試作し, その性能は1μlの差を十分に弁別でき, しかも単位時間は1秒から300秒の間で任意の単位を選ぶことができる装置を試作した。しかしこの装置は光学系を用いているため, 外部からの遮光を完全にするか, または暗室に置くかしなければならない欠点があった。これらの欠点を解決するために, 液量の変化をstrain gaugeを用いて重さに変換して検出する方法を試みたのがこの試作装置である。
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