歯科基礎医学会雑誌
Print ISSN : 0385-0137
辺縁性歯周炎の免疫病理学的研究
第7報 (その3) chondroitinaseおよびhyaluronidase産生菌の検討
竹内 宏堀 泰典佐藤 勝並河 勇
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1983 年 25 巻 2 号 p. 443-447

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抄録

口腔内細菌が歯周疾患の原因の重要な位置を占めており, しかも細菌が産生する各種酵素, とくに細胞間接合物質を加水分解するchondroitinaseやhyaluronidaseが歯周疾患の発症例の組織破壊に密接に関係していることが近年明らかにされてきた。筆者らもこの点に注目して, 歯垢中や炎症歯肉に頻度高く両酵素が存在することを報じた。今回, さらに一歩進めて如何なる菌種によって産生されるかという点に関して螢光抗体法を用いて検討した。供試菌は15菌種でhyaluronidaseは主としてStreptococcus属に検出されたのに対して, chondroitinaseはStaphylococcus属, Actinomyces naeslundiiを始めとして多くの菌種にみい出すことができた。

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