抄録
4種類の重質油 (KF, SL, ET, HCO) の炭化初期生成物を, ギーセラープラストメトリー及び偏光顕微鏡観察により検討した。KFは軟化温度が高く, 固化温度は低く, 可塑化範囲は狭い値を示したが, HCOは軟化温度が低く, 固化温度が高く, 可塑化範囲は広い値を示した。これらの特性値の違いの原因としては, 溶剤可溶分 (低分子量), または溶剤不溶分 (高分子量) の含有量及び, それらの化学構造によるものと考えた。最も高い流動性を示したHCOは, 大きなメソフェース球体と流れ構造を示し, 最も低い流動性を示したKFは, 小さいメソフェース球体とモザイク構造を示すことを認めた。