ゼオライト担持ロジウム触媒上でのメチルシクロヘキサンの開環異性化反応

抄録

本研究は重質ナフサ中の代表的なナフテン系炭化水素であるメチルシクロヘキサンの開環異性化による高オクタン価イソパラフィンの生成に関する基礎研究である。反応は固定床高圧流通系装置で行った。ゼオライト担持ロジウム触媒上でのメチルシクロヘキサンの改質反応生成物を四つに大別した。(1)環異性化によるジメチルシクロペンタン類。(2)直接開環によるメチルヘキサン類。(3)ジメチルシクロペンタンを経由するジメチルペンタン類。(4)水素化分解によるC₁～C₆炭化水素。(1)は固体酸上でも起こるが1,1-ジメチルシクロペンタン生成には酸点とRh点の共存が必要である。また(2)～(4)はRh点上で生成する。