抄録
MTBEを高オクタン価基材としてガソリンに調合する場合, MTBE混合の影響が二, 三の実用性能にどのように現れるかを検討した。ターボチャージャ塔載および非塔載の自動車において走行オクタン価と実験室オクタン価(RON, MONおよびDON) との関係, ならびにエンジンの暖機性評価の尺度であるウォームアップ時間およびスタンブル消失時間とガソリンの70°C留出量との関係はいずれもMTBE混合の有無にかかわらず同一の関係式で整理できる。またガソリン中に存在するMTBEは酸化触媒である第二銅イオンに対して金属不活性剤として作用し, ガソリンの酸化安定性 (誘導期間) を延長させる効果がある。