石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
古海底扇状地堆積物におけるタービダイト砂岩単層の広がりと形態
層位トラップ探鉱へ向けての地質学的基礎研究
徳橋 秀一
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1988 年 31 巻 1 号 p. 12-29

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抄録
石油貯留岩として本邦油田地域で重要な位置を占めているタービダイト砂岩単層の分布特性 (広がり•形態) を明らかにするため, 房総半島に分布する古海底扇状地堆積物 (鮮新統清澄層•安野層) を対象に, 4つの層準で単層解析を行い, 次のような結論を得た。(A) 同一層準に属するタービダイト砂岩単層の形態は, 互いに相似関係にあり, 特定の基本形態を有する。(B) タービダイト砂岩単層にみられる特定の基本形態は, 数10mから数100mの厚さにわたって保持される。(C) タービダイト砂岩単層の形態は, 砂岩単層内部の粒度や堆積構造と密接に関連し, その大きさ (厚さ•広がりの程度) は, 混濁流の規模の反映である。
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