植物学雑誌
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植物器官の褐変に関する組織学的細胞学的研究
植田 利喜造加賀 綾子
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1966 年 79 巻 940-941 号 p. 775-782

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抄録

1. 植物の花, 果実, 葉などの器官を切断, あるいはブレンダー破砕によって得られる褐変現象を組織学的細胞学的に研究した. 2. 植物の各器官とも褐変度は維管束系においてもっとも強く, 表皮系と基本組織系では弱かった. そしてこれは空気や温度によって影響された. 3. 細胞内における褐変度は概して核や細胞質で高く, プラスチドや細胞壁では低かったが, 植物の細胞によってはプラスチドや細胞壁が, より強く褐変するものもあった. 4. 組織や細胞の褐変度の強弱の原因などについて論議された.

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© 公益社団法人 日本植物学会
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