本態性高血圧症及び瀰漫性糸球体腎炎における脳,心,大動脈の変化について

末永 守

doi:10.14842/jpnjnephrol1959.3.519

末永守

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ジャーナルフリー

1961 年 3 巻 4 号 p. 519-542

DOI https://doi.org/10.14842/jpnjnephrol1959.3.519

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発行日: 1961/10/31 受付日: - J-STAGE公開日: 2010/07/05 受理日: - 早期公開日: - 改訂日: -
訂正情報
訂正日: 2010/07/05 訂正理由: - 訂正箇所: 引用文献情報訂正内容: 訂正前 : 1) 松岡茂:脳出血の病理学的研究。第1報,特に血管分布と血管病変について。精神誌　43,146,昭14.
2) 加藤貞雄:人間の前脳幹の血管分布に関する新知見。東北医誌24,287,昭14.
3) 木村男也,松岡茂:脳出血および軟化の研究(第V報)悪性萎縮腎屍におけも脳内循環障碍所見。日病理会誌30,595,昭15.
4) 松岡茂:脳出血および軟化の研究、(第IX報)高血圧者の脳内動脈弾力線維について。日病理会誌33,380,昭18.
5) 木村男也,松岡茂:脳溢血の病理剖解学的研究。西野忠次郎編,脳溢血,丸喜,東京,昭25
6) 松岡茂:脳卒中症の病理? 血管病変を中心として? 日病理会誌39(総),1,昭25.
7) 西森で正も頭蓋内動脈の"血管壊死"に関する病理組織学的研究。第1編,血管壊死の組織発生的研究。第2編。髓膜動脈の"血管壊死"について。長崎医会誌27,63,887,昭27.
8) 松岡茂:高血圧症の病理解剖,特に脳内血管病変について。診療6,816,昭28.
9) 松岡茂:脳出血の病理。内科1,219,昭33.
23) 向井紀二:脳循環系の構築とその特異性。綜臨,4,398,昭30.
24) 本里義之:脳動脈の構築と機能に関する実験的研究。第1報合成樹脂注入による脳動脈血管の立体標本の作製法。第2報合成樹脂注入による脳動脈特に脳底動脈の構築に関する研究。医学研究26,2311,昭31.第3報脳底動脈循環障碍に関する知見補遺。医学研究26,3249,昭31.
25) 河原裕憲:脳血管構築に関する二・三の知見(合成樹脂剤注入鋳型標本による)。日病理会誌49,268,昭35.
33) 藤井静雄:血圧亢進症の病理ならびに病理解剖学的研究。(一~三),日新医学17,.951,1131,1445,昭3.
36) 諏訪紀夫:腎の循環障碍の病理形態学。IV悪性腎硬化症。最新医学10,1211,昭30.
37) 松本武四郎:いわゆるBright病に属する若干の主要疾患の形態学的連関性について(その一~ 三)。東女医大誌27,627,709,昭32.28,1,昭33.
41) 関守男:本邦人心臓冠状動脈のアテロスクレローゼについて。日病理会誌20,603.昭5
42) 並木秀男,尾作一雄:動脈硬化症の統計的観察および病因についての若干の考察。日病理会誌44,86,1.昭30.
43) 村上元孝:心不全の病理。日循誌15,165,昭26.
44) 大沖正一:冠動脈硬化症の病理。最新医学11,792,昭31.
45) 大津正一,渡辺豊輔,所沢剛:動脈硬化に関する2,3の統計的観察。日循誌20,236,昭31
46) 松本宗次郎,有馬寅之助:冠動脈硬化症に関する臨床病理学的研究(結報)。日循誌20,235,昭31.
47) 所沢剛:剖検例1150例にもとついた冠状動脈硬化の統計的研究。日病理会誌47,897,昭33.
48) 松井泰夫,武藤幸治:人体乳頭筋における冠状動脈枝の病理形態学的研究。日病理会誌47,434,昭33.
49) 小林義雄:冠状動脈に関する病理的研究(I)管腔に関する観察。日病理会誌47,434,昭33.
50) 熊谷健:冠状動脈の走行に関する研究。特にその走型と動脈硬化性変化について。日病理会誌48,681,昭34.
54) 沖中重雄:脳の血管性障碍。最新医学社,東京,昭30.
55) 沖中ら:動脈硬化に関する研究。日循誌,20,188,昭31.
56) 池田ら:老年者腎臓の臨床病理学的研究。日循誌20,252,昭31.
57) 木村登:日本人屍における動脈硬化。特に冠硬化の統計的考察。呼と循3,579,昭30.
58) 過足幸子:本態性高血圧症とびまん性糸球体腎炎における腎.血管樹の変化について。日腎誌,掲載予定。
59) 武谷止孝:脳の病理組織標本の作り方。日本医書出版,東京,昭27.
60) 佐藤光永:心重量ならびに心肥大度に関する研究弘前医学6,1,昭30.
61) 菊田和子,酒井英夫:小児腎硬化症の1例。小臨11,529,昭33.
64) 迎英明:高血圧症における各種臓器の細小動脈病変の再検討。特に硝子様肥厚について。長崎医会誌35,140,昭35.1

訂正後 : 1) 松岡茂:脳出血の病理学的研究。第1報,特に血管分布と血管病変について。精神誌　43,146,昭14.
2) 加藤貞雄:人間の前脳幹の血管分布に関する新知見。東北医誌24,287,昭14.
3) 木村男也,松岡茂:脳出血および軟化の研究(第V報)悪性萎縮腎屍におけも脳内循環障碍所見。日病理会誌30,595,昭15.
4) 松岡茂:脳出血および軟化の研究、(第IX報)高血圧者の脳内動脈弾力線維について。日病理会誌33,380,昭18.
5) 木村男也,松岡茂:脳溢血の病理剖解学的研究。西野忠次郎編,脳溢血,丸喜,東京,昭25
6) 松岡茂:脳卒中症の病理? 血管病変を中心として? 日病理会誌39(総),1,昭25.
7) 西森で正も頭蓋内動脈の"血管壊死"に関する病理組織学的研究。第1編,血管壊死の組織発生的研究。第2編。髓膜動脈の"血管壊死"について。長崎医会誌27,63,887,昭27.
8) 松岡茂:高血圧症の病理解剖,特に脳内血管病変について。診療6,816,昭28.
9) 松岡茂:脳出血の病理。内科1,219,昭33.
23) 向井紀二:脳循環系の構築とその特異性。綜臨,4,398,昭30.
24) 本里義之:脳動脈の構築と機能に関する実験的研究。第1報合成樹脂注入による脳動脈血管の立体標本の作製法。第2報合成樹脂注入による脳動脈特に脳底動脈の構築に関する研究。医学研究26,2311,昭31.第3報脳底動脈循環障碍に関する知見補遺。医学研究26,3249,昭31.
25) 河原裕憲:脳血管構築に関する二・三の知見(合成樹脂剤注入鋳型標本による)。日病理会誌49,268,昭35.
33) 藤井静雄:血圧亢進症の病理ならびに病理解剖学的研究。(一-三),日新医学17,.951,1131,1445,昭3.
36) 諏訪紀夫:腎の循環障碍の病理形態学。IV悪性腎硬化症。最新医学10,1211,昭30.
37) 松本武四郎:いわゆるBright病に属する若干の主要疾患の形態学的連関性について(その一- 三)。東女医大誌27,627,709,昭32.28,1,昭33.
41) 関守男:本邦人心臓冠状動脈のアテロスクレローゼについて。日病理会誌20,603.昭5
42) 並木秀男,尾作一雄:動脈硬化症の統計的観察および病因についての若干の考察。日病理会誌44,86,1.昭30.
43) 村上元孝:心不全の病理。日循誌15,165,昭26.
44) 大沖正一:冠動脈硬化症の病理。最新医学11,792,昭31.
45) 大津正一,渡辺豊輔,所沢剛:動脈硬化に関する2,3の統計的観察。日循誌20,236,昭31
46) 松本宗次郎,有馬寅之助:冠動脈硬化症に関する臨床病理学的研究(結報)。日循誌20,235,昭31.
47) 所沢剛:剖検例1150例にもとついた冠状動脈硬化の統計的研究。日病理会誌47,897,昭33.
48) 松井泰夫,武藤幸治:人体乳頭筋における冠状動脈枝の病理形態学的研究。日病理会誌47,434,昭33.
49) 小林義雄:冠状動脈に関する病理的研究(I)管腔に関する観察。日病理会誌47,434,昭33.
50) 熊谷健:冠状動脈の走行に関する研究。特にその走型と動脈硬化性変化について。日病理会誌48,681,昭34.
54) 沖中重雄:脳の血管性障碍。最新医学社,東京,昭30.
55) 沖中ら:動脈硬化に関する研究。日循誌,20,188,昭31.
56) 池田ら:老年者腎臓の臨床病理学的研究。日循誌20,252,昭31.
57) 木村登:日本人屍における動脈硬化。特に冠硬化の統計的考察。呼と循3,579,昭30.
58) 過足幸子:本態性高血圧症とびまん性糸球体腎炎における腎.血管樹の変化について。日腎誌,掲載予定。
59) 武谷止孝:脳の病理組織標本の作り方。日本医書出版,東京,昭27.
60) 佐藤光永:心重量ならびに心肥大度に関する研究弘前医学6,1,昭30.
61) 菊田和子,酒井英夫:小児腎硬化症の1例。小臨11,529,昭33.
64) 迎英明:高血圧症における各種臓器の細小動脈病変の再検討。特に硝子様肥厚について。長崎医会誌35,140,昭35.1

訂正日: 2010/07/05 訂正理由: - 訂正箇所: PDFファイル訂正内容: -

抄録

The author studied pathohistolo, gically the brain, heart, kidney and aorta of 37 cases with essen tial hypertension and/or arteriosclerosis and 9 case of diffuse glomerulonephritis. The patients of the former group are as follows: cerebral hemorrhage 10, encephalomalacia 3, and myocardial infarction 2, coronary arteriosclerosis 3, heart failure 2, malignant nephrosclerosis 'l, benign nephrosclerosis 10, and arterioscler otic contracted kidney 3. The results obtained are summarized, as follows: The vascular trees of the kidney, brain, and heart were divided into three segments : arteriole, medium-sized and large arteries. In essential hypertension and arteriosclerosis, the histologic changes in the corresponding segments in these organs were essentially the same. The localization of the main change seems to be decided by the tempo of progression of the diseases and by the age of the patients. When the patient is young and the progression of the diseases was rapid, the change was predominant in the kidney. When the age is above 40 and the progression is relatively slow, the main change was found in the brain. Sclerosis of coronary arteries began to develop in younger patients and progressed slowly. It was only in older patients that coronary arteriosclerosis pathohistologically induced myocardial damage, unless the heart was rapidly enlarged. In diffuse glomerulonephritis, the vascular changes were localized in the arterioles and interlobular arteries of the kidney. The changes were milder than in nephrhsclerosis.

責任著者(Corresponding author)

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