2019 Volume 40 Issue 2 Pages 37
本年度のARVOはカナダ,バンクーバーにて行われました。初めてのカナダ開催です。学会場はウォーターフロントにあり,水上飛行機の発着や雪の残る山々など素晴らしい眺めを楽しむことができ,まさに風光明媚なロケーションでした。さて学会のほうはといえば,私自身3年ぶりの参加で最終日のポスター発表(写真1)だったのですが,以前とちがって最終日の午後3時までみっちりとセッションがつまっており,それだけカテゴリー,演題が増えていました。臨床系の演題も増えているのも一因でしょう。お叱りを受けるかもしれませんが,ARVOは基礎研究者も眼科臨床医も参加しますので,臨床関連の演題があるのはお互いの研究を知ってなにかしらの融合が得られる可能性がありいい傾向だと個人的には思います。
私は2007–2009年の2年間,University of Rochester (NY)のProf. Geunyoung Yoonのラボに留学していました。Rochesterといえば光学関連企業の創業地でもあり,まさに眼光学のメッカです。学会期間中に開催されたYoon’s Labの食事会(写真2)に参加しましたが,当時私と一緒に仕事していたProf. Yoonそして旧メンバーたちと再会できたのは最大の喜びです。特に,旧メンバーの中には眼科関連企業の眼光学部門で現在活躍している人たちもいて,眼光学にもたずさわる臨床医の立場の私にとっては今こうして連絡とりあって情報交換できるのは嬉しいことです。また,新しい若いメンバーたち(主にengineering opticsの大学院生ですが)と話していると,目をキラキラして充実した研究生活などについていろいろ話してくれたのが印象的でした。眼光学研究の未来はまだまだ明るい!というか夜明け前のものがまだまだごろごろしているような気がします。
今回また新たに得られた国際ネットワークを生かして,今後も日本発の眼光学研究を各種国際学会や英語論文で発信して日本のプレゼンスをしっかりアピールしていきたいと思います。
P.S.バンクーバーには素敵なチーズケーキ専門店がいくつかあり,cheese cake loverには天国です!(写真3)