日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
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12pSB-6 非古典光を用いた重力波レーザ干渉計の高感度化
奥冨 聡三代木 伸二黒田 和明
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p. 90-

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抄録

干渉計の原理的なノイズであるショット雑音を小さくするため、レーザ強度を直接的にあるいは等価的に上げる研究はこれまで行われてきましたが、近年量子光学の実験や装置の進歩により、このような強いレーザを用いることが唯一のショット雑音対策ではないことが実験的に言えるようになりました。また標準量子限界をこえる次世代レーザ干渉計のアイデアも多く考えられています。このような背景のもと、私は光の量子的な性質を積極的に利用した方法の一つである、スクイズド光を用いたレーザ干渉計の低雑音化について、その実用可能性の検証を目標とした実験を行おうとしております。今回の講演では現在準備段階にある本研究の概要や見通し、予備実験の現状等について述べる予定です。

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© 2003 日本物理学会
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