日本物理学会講演概要集
Online ISSN : 2189-0803
ISSN-L : 2189-0803
セッションID: 16aBH-1
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ワイル半金属と通常の絶縁体との積層に現れるトポロジカル相
横溝 和樹村上 修一
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抄録

本研究ではワイル半金属の有効理論を用いてワイル半金属と通常の絶縁体を交互に積層した超格子系のバンド構造の解析を行う。解析の結果、各層の厚さの変化に応じて系全体が絶縁体相とワイル半金属相の2相の間を相転移することが明らかになった。さらに積層の方向に関して系の相変化の様相が大きく異なり、特にワイル点同士の波数空間内での相対的な方向が積層する方向と平行な場合には、量子異常ホール相も現れることが分かった。

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© 2016 日本物理学会
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