主催: 一般社団法人日本物理学会
会議名: 2016年度日本物理学会秋季大会
開催日: 2016/09/13 - 2016/09/24
本講演では最近講演者らにより発見された超弦理論の時間依存(動的)Dブレーン解について紹介する。はじめに、講演で取り上げるII型超弦理論のDブレーンとは何かということと、その中でも計量に角度成分を含んだDブレーン解に何故注目したのかに関して簡単に述べる。次に、過去に調べられた静的Dブレーン解の内容を振り返り、どのような条件のもとでこれらを時間依存解に拡張することが出来るのかを示した上で、背景時空の計量に時間依存性を含むことで引き起こされるDブレーンの衝突機構について議論する。最後に、これらの時間依存解を基にして得られた様々な宇宙モデルを明示し、現実的な宇宙モデルとの関連性について言及する。