空間光位相変調器を用いた原子と光共振器との結合強度の制御

抄録

光共振器のモードと原子とが強く結合した系を用いると、光子間の実効的相互作用をはじめとした非線形効果の実現が期待できる。共振器と原子を強く結合させるためには、原子を共振器モードの腹の位置にトラップすることが望ましく、そのために共振器中の1次元光格子と光双極子トラップを併用する機構を考案した。このうちの光双極子トラップについて、空間光位相変調器(SLM)を用いた位置と形状の高精度な制御を目指す。