主催: 公益社団法人日本薬理学会
会議名: 第97回日本薬理学会年会
回次: 97
開催地: 神戸
開催日: 2023/12/14 - 2023/12/16
SHIONOGIは、感染症のリーディングカンパニーとして、HIV、インフルエンザ、AMR(薬剤耐性)、COVID-19といった感染症に対する新薬の研究開発に取り組んできました。本講演では、SHIONOGIがこれまで取り組んできた感染症領域での活動に加え、今回のパンデミックで学んだ「感染症に対する備え」の重要性と理想とする姿について述べさせていただきます。まずは、当社がどのように医療への貢献に取り組み、多くの製薬企業が撤退した感染症領域の研究開発に注力し続けてきたのかをご紹介します。その中で、COVID-19治療薬の開発で直面した課題や困難についてご紹介し、「平時からの備えの必要性」と「日本における有事対応の強化」(SCARDAの設立、緊急承認制度の創設など)について共有させていただきます。今後、日本においては、産官学が一体となりこの新たな仕組みや制度を運用することで、有事対応力の向上が期待されますが、その実現には、産官学が「共通の方向性」を持つことが重要ではないでしょうか。本講演が、その「共通の方向性」を考える上で、少しなりとも参考になれば望外の喜びです。