日本薬理学会年会要旨集
Online ISSN : 2435-4953
第97回日本薬理学会年会
セッションID: 97_1-B-SL05
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特別講演
新技術と情報科学による新時代の創薬モダリティ
*津本 浩平
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抄録

バイオ医薬品は抗体にとどまらず、モダリティの種類を確実に増やし、次世代医療に貢献している。創薬モダリティとしての抗体は、バイオ医薬品の先頭走者として、ますますその活躍の場を広げている。最近では、抗体分子に新たな機能を付与した次世代型の抗体医薬品の研究開発が進められている。例えば、低分子化合物を付加する抗体薬物複合体(ADC)、複数種類の部分構造をミックスして構築する多重特異性抗体、ラクダ科由来VHH抗体、などが近年特に注目を集めている。いずれも、すでに用いられている抗体医薬品の適用範囲を拡大させるものである。これらは、既存の要素技術を組み合わせた展開、あるいは情報科学を活用した方向性を多く含んでいる。ここでは、以上のような、イノベーションを取り込みさらに発展する抗体工学を中心に、新時代の創薬モダリティについて議論する。

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© 2023 本論文著者
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