日本褥瘡学会誌
Online ISSN : 2760-1986
Print ISSN : 1345-0417
原著
日常生活自立度J1~B1患者の仙骨部触知による臥位仙骨部高接触圧の予測
酒井 宏子水之江 鈴子丸尾 香子熊谷 有記田渕 康子
著者情報
ジャーナル 認証あり HTML

2026 年 28 巻 2 号 p. 137-144

詳細
抄録

 現行の病的骨突出評価は,殿部を露出させる必要があり,日常生活自立度J1~B1の患者には不向きである。そこで,日常生活自立度J1~B1の患者を対象に,仙骨部触知による病的骨突出評価の信頼性を検証した。患者73名に対して,研究者と看護師11名が実施した仙骨部触知による病的骨突出評価を比較した。また,仙骨部触知による病的骨突出の有無による仙骨部接触圧および殿部接触圧相対比を比較した。研究者と皮膚・排泄ケア認定看護師以外の看護師との評定者間κ係数は0.63であった。仙骨部接触圧と殿部接触圧相対比では,研究者が病的骨突出「あり」と評価した17名の患者は,「なし」と評価した56名と比較し,いずれも有意に高かった(p<0.0001)。以上から,着衣下での仙骨部触知により,仙骨部の高接触圧を予測できることが示唆された。

著者関連情報
© 一般社団法人日本褥瘡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top