主催: 人工知能学会
会議名: 第89回 知識ベースシステム研究会
回次: 89
開催地: キャンパス・イノベーションセンター東京 多目的室4
開催日: 2010/03/29 - 2010/03/30
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本稿では,探索位置索引と最大アイテムの逆単調性を使った時間間隔制約付き系列パターンマイニングアルゴリズムを提案する.時間間隔制約は,時間情報付きの系列データを扱う多くの系列パターンマイニングアプリケーションで有用である.しかし,制約に対応していないアルゴリズムは制約を満たしていない冗長なパターンを出力してしまい,従来の制約対応アルゴリズムはデータの疎密に影響を受けやすいという問題があった.また,従来の索引と最大アイテムの逆単調性を利用したアルゴリズムはデータの疎密には影響を受けにくいが,時間間隔制約には対応していなかった.そこで,本稿では,時間間隔制約に対応した索引とその索引を使ったアルゴリズムを提案する.索引は非頻出パターンの探索を回避するのに使われる.また,このアルゴリズムは,時間間隔が広いときに効果的であることも示される.