人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
マーケティングにおけるストリームデータと文字列解析
矢田 勝俊
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2007 年 2007 巻 DMSM-A702 号 p. 09-

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抄録

本研究の目的は、顧客の店内購買行動に関するストリームデータに対して文字列解析技術を適用することで、正負事例それぞれがもつ販売エリア訪問パターン文字列から有用な知見を抽出することができる知識発見システムを提案することである。我々は顧客動線データの中で顧客の販売エリアへの立ち寄りに注目し、その訪問パターンを文字列で表現することによって、膨大なストリームデータを効率よく扱うことを提案した。実験の中でより多くのアイテムを購入する顧客の特徴的なエリア訪問パターンが抽出され、その有用性を示すことができた。また予測精度や計算時間、インデックス機能などの検討を行い、今後の技術的な課題を明らかにすることができた。本論文において、マーケティング分野におけるストリームデータの可能性、文字列解析手法の有用性を示唆することができた。

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© 2007 著作者
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