2020 年 2020 巻 SAI-039 号 p. 08-
物やサービスの利用体験を最大化するために,利用者の利用場面に即した物・サービスの 設計を行う必要が出てきている.この設計を実現するために利用者のモデル化が必要となっている. 我々はアンケートデータからこのモデル化を行う方法とその実際の研究を行ってきた.その一環とし て,アンケートデータに感性的な設問を取り入れることで使用者の感性を反映したデータを収集す ることや,そのデータに対して確率的なクラスタリングすることで使用者の典型的なタイプを見出 すことを行ってきた.先行研究では,この手段を用いて各々の分野でどのような傾向がみられるかに ついての分析を行ってきたが,本論ではクラスタリングされたセグメントの識別力はどれほどである かの検証を複数のアンケートデータを通じて行った.