2021 年 2021 巻 FIN-027 号 p. 36-
本研究では, アナリストの個別銘柄に対するセンチメントが, マクロ経済指標の予測に役立つかを実証する. これはアナリストレポートのテキスト情報を自然言語処理を使用して極性指標を作成することで実現可能となる. 本研究では, 作成した極性指標に対し, 各種マクロ経済指標を使用し,VAR モデルを用いた分析を行った. 結果, 極性指標から物価, 為替, 国債等の指標へのグレンジャー因果性があることが確認された. これにより, 極性指標が先行しており, マクロ経済指標の予測に役立つことが示唆された.