人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
高速道路の利用者減少時における金銭的費用便益から考察する維持可能な最適な道路ネットワーク
東川 瞬阿部 晶子岩瀬 一彦武村 知昭張 桀碩大久保 友幸林 久志
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2022 年 2022 巻 BI-020 号 p. 11-

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抄録

本研究では,高速道路の利用者が減少する社会を想定し,将来的に利用者減少による 高速道路路線の費用便益が悪化した際に対象路線の廃止をすべきか分析する手法を提案する. 今回は,首都高速神奈川 6 号川崎線を対象に提案手法に沿って分析を行った.分析の結果,利用 者減少により 2025 年に費用便益比が 1 を下回る事が分かった.また川崎線の廃止の影響を分析 した結果,川崎線を走行していた車両が代替として国道 409 号線を走行することが分かった.そ こで国道 409 号線に関して,川崎線を廃止した場合と廃止しない場合で混雑率を比較したとこ ろ,廃止した場合に混雑率が上昇し,利用者が減少しても混雑率が廃止前の水準に戻らないこと が分かった.

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© 2022 著作者
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