人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
第58回セマンティックウェブとオントロジー研究会
がんサバイバーの生活改善のための知識モデルの記述と共有システムの開発
福嶋 真志來村 徳信溝口 理一郎山本 瀬奈間城 絵里奈淺野 耕太田墨 惠子青木 美和中村 成美荒尾 晴惠
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2022 年 2022 巻 SWO-058 号 p. 05-

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抄録

本研究の目的は,がん治療の副作用による生活上の問題点を感じているがんサバイバーの生活改善を支援するために,問題を解決する生活の知恵を知識モデルとして記述し,患者同士が生活の知恵を共有・活用できるシステムを開発することである.文献や患者インタビューの分析結果に基づいて,行為分解木というオントロジカルな枠組みを援用して,投薬から症状の発現,症状から日常生活における問題点と,それに対する対処方法を,原因—結果の因果連鎖として構造化し,対処方法を分類して,知識モデルとして記述した.記述した知識モデルに基づいて,患者がWebブラウザ上で生活上の問題点から対処方法を閲覧・共有できる知識共有システムのプロトタイプを開発した.本稿では設計思想,プロトタイプの機能と動作などについて報告する.

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© 2022 著作者
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