2024 Volume 2024 Issue FIN-033 Pages 61-67
本研究では、SAR(合成開口レーダー)衛星画像を用いて、テーマパークの来場者数を推定する手法を検討する。テーマパークの来場者数は、特に投資家やアナリストにとって、企業の業績や消費者需要を評価するための重要な指標である。来場者数データは、収益予測や投資判断に直結するため、リアルタイムな情報が求められているが、一般には公開されておらずデータの収集が困難である。そこで本研究は、SAR衛星画像の高解像度と全天候対応の特性を活かし、ケーススタディとして東京ディズニーリゾートの敷地内における駐車場を解析し、来場者数を推定する。また、公表されている来場者数や売上高などとの比較を行い、推定値の有効性を分析する。