2025 年 2025 巻 BI-026 号 p. 04-
本研究では、2024年10月衆議院選挙において、候補者のバイオインデックス(属性情報)に基づく当落予測の可否を検証する。当該選挙は期間が短いと言われており、有権者は十分に候補者の政策を検討できないまま属性情報を頼りに投票した可能性がある。ホールドアウト法によるランダムフォレストの結果、候補者の属性情報で当落予測ができ、特に本人の議員経験や父親の政治的役職の重要度が高いことが明らかになった。属性情報に候補者の政策スタンスを加えた結果でも、本人の議員経験の重要度が最も高く、当落予測における属性情報の有効性が示唆された。今後は有権者や複数時点の情報も活用し、選挙期間と投票行動の関連の更なる検証が期待される。