主催: 人工知能学会
会議名: 第101回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 101
開催地: 名古屋大学 オークマ工作機械工学館 講義室
開催日: 2024/09/09 - 2024/09/10
p. 102-106
本研究では、日常的な食料品や日用品を取り扱う移動販売サービスの買物において生じる相互行為を対象として、利用者である地域高齢者らが「一緒に買物している」様相の一側面を明らかにする。瀬戸内海島しょ地域で実施されている移動販売サービスのビデオデータを基に、特に商品を見たり手に取ったりする局面を取り上げ、車体を中心とした一時的な販売空間における共在状態の組織化を分析する。具体的には、(1)「ある瞬間において一人が一つの商品を見ること」の志向を指摘してその方法を示したうえで、(2)複数名で一つの商品を見る際の手続きを述べる。分析を通して、移動販売サービスの買物では、日常的な商品の購入や会話の機会だけでなく、ある空間的・時間的制約下で他者の偶発的な振る舞いにその都度応じるという認知的活動の機会が提供されていることを論じる。