主催: 人工知能学会
会議名: 第101回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 101
開催地: 名古屋大学 オークマ工作機械工学館 講義室
開催日: 2024/09/09 - 2024/09/10
p. 35-39
ドラマやアニメの登場人物が用いる音声は、演者と視聴者が共通して抱いている声に関するステレオタイプ、人物の属性(性別、年齢、出身地、性格等)と話し方のイメージとの結びつきに合うよう演じられると想定される。従来の研究の多くは役者数名の音声を対象としてきたが、本発表では日本語を含む3言語間で演劇経験者等が13種類の人物像を演じた音声の比較を目的とした研究のうち、日本語母語話者33名による収録音声を予備的に分析した結果を報告する。2種類の文章(内容がより中立なものと、解釈によって善悪の人物像を描きやすいもの)を13種類の人物像(約半数が良い人物、残りが悪い人物のバリエーション)を思い描きながら音読した音声を収録した。役割語において終助詞は重要な役割を果たすが、被験者が演じる際に文末表現を自由に変化させたところ、人物像によって音声的特徴だけでなく文末表現にも被験者間で共通する変化が見られた。