主催: 人工知能学会
会議名: 第105回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 105
開催地: 東京科学大学大岡山キャンパス 蔵前記念会館 くらまえホール
開催日: 2025/11/10 - 2025/11/11
p. 16-21
応答の遅延を抑えた音声対話システムを実現するため,ユーザの発話中に将来の単語を先読みする予測型音声認識や,数秒先のターン交替を予測する技術が研究されてきた.本研究では,音声認識モデルWhisperに基づく,予測型ASRとターン交替予測を同時に行うマルチタスク学習モデルを提案する.提案モデルは発話途中の音声を受け取り,音声認識,将来単語の予測,およびターン交替予測を自己回帰的に実行する.これにより,観測された部分発話から得られる韻律的および言語的特徴に加え,予測された将来の単語をターン交替予測に活用することが可能である.Switchboardコーパスを用いた実験の結果,提案するマルチタスクモデルは,単一タスクモデルよりもターン交替予測において高い精度を示した.また,会話の文脈を導入することで予測型ASRとターン交替予測の精度が改善することを確認した.