人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
105回 (2025/11)
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Full-duplex音声対話モデルを用いた習熟度別L2学習者エミュレータの開発
小尾 賢生吉川 禎洋佐伯 真於江口 政貴松山 洋一
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会議録・要旨集 認証あり

p. 64-69

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抄録

大規模化が進む音声対話システムの開発では,品質管理や評価にかかる人的コストの増加が課題であり,その解決策としてユーザーエミュレータの活用が期待されている.しかし,従来の音声対話システムを用いたエミュレータでは,発話の重なりなどの相互行為の再現が困難であった.近年注目されるfull-duplex音声対話モデルは,同時双方向のやり取りが可能であるため,ユーザーエミュレータの開発に適していると考えられる.本研究では,full-duplex音声対話モデルを大規模な第二言語学習者(L2学習者)インタビュー対話データで適応し,言語習熟度を考慮した発話が行えるL2学習者エミュレータ(L2LE)を開発する.さらに,学習者の自発的発話を引き出す音声対話システムInteLLAとのインタビュー対話を行い,得られたデータの分析を通して,L2LEが実際のL2学習者の対話特性を再現可能であるか検討する.

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