主催: 人工知能学会
会議名: 第96回研究会言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 96
開催地: 国立国語研究所
開催日: 2022/12/13 - 2022/12/14
p. 29-
音声対話システムにおいてキャラクタ表現は,人間らしい対話を実現するために重要な要素である.ユーザに応じてキャラクタを使い分けることで,ユーザの対話に対する満足感が向上することが期待される.本研究では,雑談対話システムのキャラクタ表現によるユーザ適応方法を検討した.我々が提案するキャラクタ表現モデルは発話量,相槌とフィラー頻度,交替潜時の長さを制御するものである.先行研究では,ビッグファイブ尺度に対する回答結果をクラスタリングし,4種類の代表的なキャラクタが確認されている.本研究では,ユーザとシステムで上記のキャラクタの最適な組み合わせを明らかにする.被験者実験では,被験者ごとに4種類のキャラクタを設定した音声対話ロボットと雑談対話をしてもらい,各ロボットに対する印象を評価してもらった.その結果,一部の評価項目で被験者のパーソナリティとシステムのキャラクタとの間に関係性が確認された.